南国✿はる日和

わくわくすることがすき

出産②

忘れないように出産記録を書いておくはずが、もうすぐ出産から三か月になってしまう…。月日が経つのが早い。

 

という訳で、4月28日。

 

LDR

朝7時にLDRへ移動。

必要なものは持ってきてね、と言われていたので、飲み物やクッション、お産パッド、携帯等を大きい鞄につめて移動。

足で開けるタイプの自動ドア。

外部から来た人はスリッパを履きかえ、手指消毒をしてから中に入る。

中は広めのワンルームに、分娩台やソファーがあり、トイレもついていた。

早ければ今日生むのかー、お腹もちょこちょこ張るしなー、とドキドキしながらソファーに座る。

分娩監視装置を装着し、胎動カウントを行う。

はる君はお腹の中で元気そう。

お腹の張りの強さは40~50。前かがみになり、いたたたた…と動きが止まる程度。間隔は不定期。

夫に部屋を移動したと連絡する。

7:45頃に朝ごはんが運ばれてくる。

もうだいぶ10分以内にお腹のはりきてない?と思いながら休み休みご飯を食べる。

体力がいるだろうから食べれるうちに、と全量摂取。

8:30頃に夫が到着。

お腹がだいぶ痛いこと、夜あまり眠れなかったことを伝える。

 

陣痛誘発剤を投与するために点滴のライン確保をされる。

私の血管は、採血するには大丈夫なんだろうけど、点滴をするには血管が見辛い。

まず見えにくいし、腕をしばってもあまり浮いてこないし、太くないし、十分なまっすぐな長さがあるとはいえない。

えー、18Gじゃなきゃダメ?

針は太い程血管に入り辛いし、ある程度の血管の長さを必要とする。

出産は出血リスクがあるため、輸血の可能性等を考慮すると太めの点滴が必要なんだろうけど…20Gじゃダメなの?20Gでも輸血できるよ?ダメ?

案の定3回失敗される。

血管に入ってもすぐに漏れてくる。

助産師さんが「ここ無理じゃない?まぁ、やってみるか」みたいなダメ元の声も聞こえてくる。

こらー、聞こえてるぞー!

無理と思う時は入らないって!

「日勤に任せる?日勤の担当は主任だよね?やってくれるかなぁ?」とか聞こえてくる。

聞こえてますよ!

3人人が変わり4回目でやっと挿入。主任には回さなかったのね、が素直な感想。

 

陣痛誘発剤開始

9時になりました。

噂の主任に担当交代。気さくに話しかけられる。

雰囲気が夫の祖母に似ているなぁ、と感じる。

バースデープランを一緒におさらい。

ラミナリアは抜かずに陣痛誘発剤を開始するよう指示があったようで、9時から開始される。

「自分の痛みがあるから、少ない量で大丈夫かも。1/20の量から始めるね。」と0.6ml/hから注入開始。

約5分毎にくるお腹の張りと痛み。まだ「いたたたた…」ぐらい。30分経つと薬の量を増やされる。

何をすれば良いか分からず、とりあえずカフェで流れるような曲を流してみる。

10時に医師がラミナリアを抜きに来る。

抜いてから、助産師さん(以下主任)が「子宮口みないんですか?」と医師に声掛けするも、「しないよ」と立ち去る。

え、しないの?何のためにラミナリア入れてたの、どうなったか確認ぐらいしないの?

この医師、外来の時から苦手だったんだよな…。

医師が立ち去ってから、主任が「ちょっと見とくね」と滅菌手袋を持ってきた。ありがとう。

「お、今3cmぐらいだよ。3.5cmぐらい。でも深いね、奥の方だ。お腹が張る時、赤ちゃんががんばって頭で下にぐーっと押してきてるからね。それでおりてくるから。薬もうちょっと増やそうか。まだ余裕そうだね。」

と注入量増量。

いや、まぁ、痛いけどね………

決して余裕ではない。

夫にラベンダーのアロマをハンカチにふってもらい、ハンカチを手元に持って深呼吸。

だんだんとソファーに座っているのも辛くなる。

これ陣痛じゃない?薬まだ増えるの?これ陣痛じゃない?

と頭に巡る。

主任が「足湯する?」と声をかけてくれたのでお願いする。

事前に色々とネットを調べていると、体を温めると良い、スクワットをするとお産がすすむ、等書いてあったため、思いつくことは実践。

足湯をすると…あぁ、お腹がはる時も少しマシだ。

しばらく足湯を実施。

助産師さんって忙しいだろうに、こんなこともしてくれるんだなー、としみじみ。

足湯の後はアクティブチェアを持ってきてもらい、骨盤ひらけー、産道ひらけー、おりてこーい、とゆらゆら。

もう大分痛かったけど、お腹がはってる時に主任に話しかけられ、なんとか返す。

夫に、「わざと話しかけて陣痛の程度を確認されてる…!喋れるかどうかで痛みの強さみられてる…!」と訴える。

昼前に主任が骨盤と赤ちゃんの模型を持ってきて、今赤ちゃんはここで、こう回旋しておりてくるからね、と説明を受ける。

バースプランに、イメージがつくように説明をしてほしいと書いていたけど、本当に丁寧に説明してくれる。

赤ちゃんが生まれてくるために、今頭突きしながらおりてこようとしている。その痛みがきている時に、私が力をいれると、なかなかおりてこられないらしい。

私が赤ちゃんの頑張りを受け入れないでどうする!と思い、息を長く吐きながら体の力を抜くよう努める。

初妊婦は分娩に24時間かかるという話もよく聞くけど、私はまだそんなに経っていない、と思いながら、夫に介助され昼ごはんを摂取。

分娩監視装置の子宮収縮の数値は60~70。薬を使っているからか間隔は5分以内。それでも増やされる薬剤。

それでもまだ、今日分娩するという感覚はあるようでなかった。